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新生児の夏の服装は?選ぶポイントや注意点、あると便利なグッズ

監修:古市 菜緒

プロフィール

助産師としてこれまで10,000件以上の出産に携わり、5,000人以上の方を対象に産前・産後セミナー等の講師を務める。助産師のレベルが世界的に高いAUSとNZで数年生活、帰国後バースコンサルタントを起ち上げる。現在は、高齢出産の対象であるOVER35の方にむけた「妊娠・出産・育児」をサポートする活動を行う。その他、関連する記事の執筆やサービス・商品の監修、企業のセミナー講師、産科病院のコンサルタントなどを務める。

夏に生まれたばかりの赤ちゃんをもつママ・パパ、夏に出産を控える妊婦さんとご家族にとって、「赤ちゃんが暑い夏を無事に過ごすためにはどうすればよいか」は心配事の一つでしょう。

「新生児」とよばれる生後28日未満の赤ちゃんは、体の機能が未熟でデリケートな存在です。新生児の期間(新生児期)はママの胎内の守られた環境から、外部の環境へ徐々に適応する時期のため、赤ちゃんが急激な環境の変化にさらされないように注意する必要があります。

今回は新生児期の赤ちゃんが夏を快適に過ごせるよう、ベビー服や肌着の選び方や注意点、コーディネート、寝るときの服装のポイントなどについて紹介していきます。

夏に生まれた新生児におすすめの服装&便利なアイテム


新生児期の赤ちゃんは環境の変化に弱く、免疫機能が未熟です。ママの産後の体力回復のためにも、1か月児健診までは基本的にはお出かけはせず、室内で過ごすのが一般的です。
夏の室温は26~28℃、湿度は50~60パーセントが目安です。暑い日はエアコンを使いながら適温に調節しましょう。

新生児は大人よりも体温が高めで外気温の影響を受けやすく、体温調節が苦手です。そのため、服の着せすぎや体の冷えすぎに注意する必要があります。

また、赤ちゃんはたくさん汗をかきます。小さい体にもかかわらず汗腺の数は大人とほぼ同じで、体温調節をもっぱら発汗によって行うためです。赤ちゃんの肌は未熟でデリケートなため、発汗によるあせもなどの皮ふトラブルにも注意する必要があります。

続いて、新生児の特徴を踏まえた、おすすめの服装と便利なアイテムについて紹介します。


おすすめの服装


新生児におすすめの夏のコーディネートは「短肌着+長肌着やコンビ肌着」「短肌着+ドレスオールや2WAYオール」です。

肌着は素肌の上に直接着る衣服で、赤ちゃんのデリケートな肌に配慮してつくられており、吸水性・通気性・放湿性に優れています。着心地がよく汗をよく吸って蒸れにくいため、赤ちゃんにとっては快適です。夏場に室内で過ごすだけなら、肌着のみで十分でしょう。

エアコンが効いていない室内であれば、夏場は短肌着1枚でも構いません。エアコンが効いていれば、長肌着かコンビ肌着を重ね着します。来客などがある場合は、アウターとして半袖のドレスオールや2WAYオールを着せるとよいでしょう。おしゃれな商品も多いです。

アウターにロンパースやカバーオールを着せる場合もありますが、足を動かすようになる3~4か月以降に着せるのが一般的です。
新生児の期間は頻繁におむつ替えをするため、前開きタイプが便利でしょう。サイズは50~60センチが目安です。

夏の季節におすすめのベビー服の種類


基本になる定番の肌着です。おなかぐらいまでの着丈で、着物のように前合わせになっています。



長肌着やコンビ肌着は、短肌着の上に着用するベビーウェアとして使われることが多いです。どちらも短肌着同様に着物のような前合わせで、足元まで長さがあります。コンビ肌着は足元が分かれており、股下にスナップボタンがついています。ボタンを留めれば、生後1か月以降に足の動きが活発になっても、はだけにくいので重宝します。




ドレスオールは足元までおおうドレス型のワンピースで、肌着の上に着るベビーウェアになります。2WAYオールはドレスオールの股下にスナップボタンがあるタイプで、ドレス型にもパンツ型にもなる仕様です。足の動きが活発になってもパンツ型にして長く着用することが可能です。


あると便利なアイテム


汗取りパット

新生児用の汗取りパットは、肌着の下の背中に直接入れて使用します。

新生児はあまり動かずに寝ているため、背中に汗をかきやすくなりますが、汗取りパットがあれば汗を吸収してくれるので肌着を替える回数が減り便利です。あせも対策になり、赤ちゃんも快適に過ごせます。

汗取りパット以外でも、薄手のタオルやガーゼで代用が可能です。

冷房対策アイテム

新生児期は基本的に外出せず家にいることが推奨されますが、冷房が効きすぎた環境にいなくてはならない状況の場合はどうすればよいでしょうか。赤ちゃんは体温調節が苦手なため、冷気の影響を受けて体が冷えすぎてしまいます。

暑くても赤ちゃんの手足は冷えやすいものですが、背中やおなかが冷えていれば「赤ちゃんが寒い状態」であるといえます。外出時などに赤ちゃんの体が冷房で冷えすぎないためにも、ガーゼのような薄手のおくるみなどがあると安心です。ただし、赤ちゃんの体温や発汗の様子をみて、熱中症にならないように注意して使ってください。

ねんねのときにくるんだり、ブランケットや授乳ケープとしても使ったりもできるので1枚あると便利です。屋外では紫外線対策にも使えます。ガーゼ素材のものなら肌触りがよく夏場も快適です。新生児は体を動かす力が弱いため、使用する際は鼻や口をふさがないように注意しましょう。

一年を通して使用しやすい便利なウェアです。夏場に使用するベストは、通気性のよい薄手の綿素材を選ぶとよいでしょう。

足元の冷えが心配なときに重宝します。そろえておけば秋以降にも活躍するでしょう。靴下でも代用は可能です。


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新生児の夏服を用意するときに押さえておきたいこと


新生児の夏服選びでは、組み合わせ以外でも押さえておきたいポイントがいくつかあります。

まずは素材です。新生児の肌に優しいものを選び、あせもなどの肌トラブルを防止することが重要になります。加えて、買いそろえ方にもポイントやコツがあります。それぞれ具体的に解説していきましょう。


肌への刺激を考えた素材を選ぶ


新生児の肌は未熟でデリケートなため、肌への刺激が少ない素材を選ぶ必要があります。

また、赤ちゃんは夏、特に汗をかきやすいため、通気性・吸水性・放湿性に優れた素材であることも重要です。汗で濡れたままだとあせもなどの肌トラブルの原因になるほか、気化熱によって体温が奪われ、体が冷えすぎる原因になるでしょう。

では、新生児が夏の季節に着用するのにおすすめの衣類の素材を紹介します。

おすすめの素材

ガーゼはやわらかい綿糸を粗く織ったコットン生地で、ふんわりとやわらかい肌触りが特徴です。肌への負担が少なく、薄手で汗をよく吸い、しかも乾きやすい素材のため、肌着やよだれ拭きなど、赤ちゃんの肌に直接触れる布製品に多く使用されています。

天竺はベーシックな平織りの生地で、Tシャツやカットソーなどの洋服によく使われる素材です。通気性や伸縮性がよく、さらりとした手触りが特徴で、ベビー用の肌着やロンパースなどにもよく使用されています。

メッシュは網目状に編まれた生地で、ガーゼ素材よりもさらに通気性がよく、熱を逃がして蒸れにくいのが特徴です。また、軽量で伸縮性も高く、ベビー用の肌着やロンパースなどによく使用されています。

新しく購入した布製品は「水通し」をする

赤ちゃんの使用する布製品は、すべて「水通し」をしてから使用しましょう。「水通し」はホルムアルデヒドや染料による肌トラブルを予防するほか、糊を落として肌着やウェアの吸水性を高めて蒸れを防ぐために必要です。

水通しの意味や詳しい手順はこちらの記事をチェック
水通しとは?出産準備中のパパとママが気になる手順とポイント


枚数は5枚ほど用意する

赤ちゃんは汗っかきでよだれも多く、ミルクの吐き戻しをすることもあるため、頻繁に着替えをします。洗い替えを考えた枚数を出産準備や退院時の準備として用意しましょう。

ただし、新生児の間は最低限の服があれば問題ありません。赤ちゃんの成長は早く、すぐに着られなくなるため、月齢が進んでから必要に応じて買い足すかたちで十分です。
長肌着、コンビ肌着、ドレスオール、2WAYオールなどウェアとして使用するものは合わせて5枚、下着として使う短肌着は5~8枚ほどあればよいでしょう。

新生児の間は外出しないことが多いため、外出用の服を買う必要はあまりないです。

夏に生まれた赤ちゃんが新生児期を快適に過ごすために気をつけたいこと


新生児の赤ちゃんが夏を元気に過ごすためには、服装選び以外にも気をつけたいポイントがあります。


服が汚れたらこまめに着替えさせる

汗やよだれ、ミルク汚れなどで濡れたままにしておくと、あせもや湿疹などの肌トラブルを起こしたり、気化熱による冷えすぎで風邪をひいたりしてしまいます。服が汚れたら、こまめに着替えをしてあげましょう。

温度に合わせて服装を調整する

外気温や室温に合わせて服装を調整してあげることも大切です。汗のかき具合、おなかや背中の温度(低ければ寒い)、手足の温度(高ければ暑い)の様子もこまめに観察しましょう。

寝るときはシンプルな服装にする

寝るときは、装飾の多いデザインの服やフードつきの服は避け、スタイをつけないなどの注意が必要です。赤ちゃんの口元をふさいで窒息の危険が生じたり、寝つきを妨げたり、あせもの原因になったりするなど、トラブルのもとになります。

エアコンの風や温度設定に注意する

赤ちゃんにエアコンのクーラーの風が直接当たらないように注意しましょう。また、冷気は下に溜まりやすいため、赤ちゃんを床に寝かせる際はサーキュレーターなどを使用し、空気を循環させてください。

室内冷房は26~28℃ほどがおすすめです。外気温との差は4~5℃以内が目安とされていますが、30℃を大きく超えるような気温のときは28℃に設定するとよいでしょう。

夏に適した服装で赤ちゃんを快適に


暑い夏を乗り切るのは、大人でさえ大変。生まれたばかりの小さな赤ちゃんが夏を元気に過ごしてくれるか、心配になるママ・パパも多いでしょう。
新生児期の赤ちゃんは環境の変化に弱く、自力では温度調節が上手にできません。また、暑さ、寒さを自分で訴えることもできません。


基本的には、大人が快適に過ごせる室内環境が赤ちゃんにとっても心地よいとされています。また新生児は、服とかけ物を合わせて、大人より+1枚が目安です。

室温や湿度を適切な状態に保ち、汗や体温をこまめに観察しながら、快適に過ごせるようにしてあげましょう。また、赤ちゃんをお世話するママ・パパの体調管理も重要です。毎日の育児は大変ですが、栄養や水分をしっかりととって、暑気あたりや熱中症に注意してくださいね。




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