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赤ちゃんの歯みがきはいつから始める?習慣化のために大切なこと

監修:古市 菜緒

プロフィール

助産師としてこれまで10,000件以上の出産に携わり、5,000人以上の方を対象に産前・産後セミナー等の講師を務める。助産師のレベルが世界的に高いAUSとNZで数年生活、帰国後バースコンサルタントを起ち上げる。現在は、高齢出産の対象であるOVER35の方にむけた「妊娠・出産・育児」をサポートする活動を行う。その他、関連する記事の執筆やサービス・商品の監修、企業のセミナー講師、産科病院のコンサルタントなどを務める。

赤ちゃんの口に最初の歯を見つけたときは、我が子の成長を実感する感動的な場面ですが、「歯のケアはどうすればよい?」「歯みがきはいつから始める?」「歯みがきのやり方は?」などと悩むパパ・ママも多いでしょう。

特に心配なのは虫歯(う蝕)だと思います。これからどんどんと歯が生えていきますが、虫歯にはさせたくないもの。とくに1歳を過ぎると虫歯になる子どもが増えていき、小学校入学時には平均3人に1人の子どもに虫歯がみられます。歯みがきの習慣化のために、赤ちゃんのうちからできることは何でしょうか。

今回は、赤ちゃんの歯みがきの開始時期、赤ちゃんへの歯みがきの方法、歯ブラシや歯みがき剤の選び方、歯みがきの習慣化に向けたケアなどについてまとめました。

赤ちゃんの歯みがきはいつから始めるべき?

周囲にあるタオルや布団、おもちゃなどをかじるようになったら、歯の生え始めのサイン。しばらくすると、かわいい前歯が出始めていることに気がつくでしょう。このかわいい歯を守るために、歯みがき開始のタイミング、歯みがきの大切さ、虫歯のリスクなどについて解説します。

はじめは赤ちゃんが歯みがきに慣れることが大切

最初の乳歯が生える前から、歯みがきの準備をしておくことが大切です。普段から赤ちゃんの歯ぐきや唇に触れて、口の中に物が入る感覚に慣れさせておくとよいでしょう。

乳歯が生えた後は、成長・発達の段階に合わせて歯みがきの方法を変えていき、3歳くらいまでに自分で歯みがきができるように練習していきます。

赤ちゃんの歯みがきは乳歯が生え始めたら

歯みがきは、最初の1本の歯が生えたときからスタートしましょう。最初の乳歯が生える時期は生後6~9か月ころで、下あごの前歯(乳中切歯)から生え始めることが多いです。生える時期や順番は個人差が大きいですから、大きな遅れがなければ心配はありません。1歳を過ぎても、歯茎に歯のような膨らみ等が見られず、不安を感じるような場合は、一度歯科医に相談するとよいでしょう。多くは、生えてくるタイミングが遅いだけですが、診てもらうことで安心にもつながります。また受診の際は、なるべく赤ちゃんの処置にも慣れている、小児歯科を受診するとより安心でしょう。



最初のころは、ガーゼなどを使って歯を軽くぬぐっていきます。上の歯が生えてきたら、乳児用の歯ブラシを使っていきましょう。具体的な方法は、後ほど紹介していきます。

歯みがき習慣が大切な理由は虫歯予防以外にも

乳歯は大人の歯と比べてエナメル質が薄いため、虫歯になりやすく、虫歯の進行も早いです。実際に虫歯ができ始めるのは、甘い物(糖質)を摂る機会が増える1歳以降ですが、1歳前から歯みがきを習慣化しておくと、虫歯になりにくい口内環境をつくりやすいです。

また、歯みがきは口腔内の清潔保持や虫歯予防だけでなく、歯並びや口の中の感覚の成長にも重要な役割を果たします。乳歯には永久歯を正しい位置に導く役割があるため、乳歯が虫歯になると、永久歯の歯並びに影響を与えてしまうのです。また、感覚刺激が乏しくて口の中の触覚・圧覚などが育たないと、成長後に歯みがきを異常に嫌がる、偏食がひどい、食に興味がない、嘔吐反射が強いなどの影響が出てきます。

赤ちゃんの成長に合わせた歯みがきの方法

お子さんが小学校入学までに歯みがき習慣を確立し、虫歯になりにくい口内環境を維持できるようにするためには、0歳児から成長・発達に合わせた歯みがきが重要です。方法や注意点をまとめました。

歯が生える前(生後6~9か月ころまで):口の中に物が入る感覚に慣れる時期


おっぱいやミルクの後、指にガーゼを巻いて、やさしく口の中をぬぐってあげましょう。頬や唇にさわるスキンシップの一環として口の中に指を入れ、抵抗感をなくしていきます。赤ちゃんのご機嫌がよいときに、楽しく行うのがポイントです。


乳歯の生え始め(1歳ころまで):歯を磨くことに慣れる時期


最初は水で湿らせたガーゼや綿棒、市販の専用シート、シリコン製の指歯ブラシを使って 、歯を軽くこすってあげます。まだ歯が生えていない奥の歯ぐきも一緒にぬぐってあげましょう。

赤ちゃんが慣れてきたら、徐々に歯ブラシを使っていきます。最初は前歯を毛先でツンツンとさわるところから始め、嫌がらないようなら1本ずつやさしく磨いていきましょう。歯ブラシは力を加減しやすいペングリップ(鉛筆の持ち方)で持ちます。

決して無理に行わず、あくまでも赤ちゃんのご機嫌を優先にして楽しく行えるようにしましょう。まだ唾液が多くて歯に汚れはつきにくい時期ですから 、歯みがきが嫌にならないことのほうが重要です。赤ちゃん専用の歯みがき剤の使用を始めるのもよいでしょう。赤ちゃんが喜ぶ味の物を選べば、歯みがきが好きになるかもしれません。


乳歯が生えそろうまで(1歳~3歳ころまで):自分で歯みがきをできるように練習をする時期


1歳を過ぎると奥歯(臼歯)が生え始め、離乳食も進むために歯に汚れがつきやすくなり 、徐々に虫歯になる子も出てきます。毎日の歯みがきの習慣化が重要な時期です。


歯みがきの練習

スプーンが持てるようになったら、自分で歯みがきをする練習を始めましょう。最初は、歯ブラシをくわえるだけでも十分。少しでも歯みがきができたら、たくさんほめてあげましょう。

乳歯が生えそろう2~3歳ごろまでに、毎食後、自分で歯みがきをする習慣をつけていきます。上手にできたらたくさんほめて、子どもの自立心をくすぐるのがコツです。大人が一緒に歯みがきをしながら、「こうするんだよ」などと、正しい磨き方を少しずつ教えていきましょう。

安全対策

姿勢が不安定な時期です。歯ブラシがのどを突いたりしないよう、安定して座った状態で歯ブラシを持たせ、大人が近くにいて目を離さないようにしてください。ストッパーつきの歯ブラシを使うとより安心です。

仕上げみがき

仕上げみがきは、歯みがきの後に毎回行いましょう。①上の前歯の外側、②奥歯の噛み合わせ、③歯と歯の間は、食べかすや歯垢がたまりやすくて特に虫歯になりやすい場所のため、重点的に磨きます 。体が小さいうちはひざの上でだっこした状態で行い 、2歳ころからは正座したひざの上に頭を乗せ、あお向けに寝かせた状態で、口の中をのぞきこみながら行うとよいでしょう。歯みがきと同時に、口の中に異常がないかもチェックします。

赤ちゃんの歯みがきに関するよくある疑問

生後6~9か月くらいで最初の歯が生え始めてから、次々と新しい歯が生え始めます。1歳を過ぎるようになれば、自分で歯ブラシを持ちたくなるかもしれません。歯みがきの自立を目指し、成長に合わせて、アイテムを変えていく必要があります。歯ブラシの選び方、歯みがき剤の使用開始時期など、パパ・ママのよくある疑問をまとめました。

赤ちゃんの歯ブラシの選び方は?

赤ちゃんの成長・発達に合った歯ブラシを選ぶことがポイントです。

乳歯の生え始めに使う歯ブラシは、歯ぐきへの刺激が少ないシリコンタイプがおすすめです。初めての歯ブラシで痛みを感じると、赤ちゃんが歯みがきを嫌がる原因になります。

奥歯が生え始める1歳ころになったら、赤ちゃん用の歯ブラシと仕上げみがき用の歯ブラシを分けます。赤ちゃん用は、握りやすいように持ち手の太いタイプで、のどの奥に入らないようにストッパーのついた物がおすすめ。最初はおもちゃ感覚でガシガシ噛むだけで十分です。赤ちゃんが嫌がらないようなら、毛先がやわらかいブラシタイプを使っていきます。

仕上げみがき用には、ブラシタイプを使います。毛が短くてやわらかい、ヘッドの小さい物だとスムーズに使えます。ヘッドの大きさの目安は、前歯2本分。赤ちゃんの口は小さいので、大きい物だとすみずみまで磨くことができません。

赤ちゃん用の歯ブラシは、毛先が広がりやすいです。交換の目安は1か月おきですが、毛先が開いていたら交換してあげましょう。

歯みがき剤はいつごろから使える?

乳歯が生え始める前後に行うガーゼみがきから、赤ちゃん専用の歯みがき剤を使用するのもおすすめです。味つきの物を選べば、赤ちゃんが嫌がらずに口に入れてくれ、歯みがきに慣れてくれます。

2~3歳くらいの年齢になると、ぶくぶくうがいができるようになります 。自分で口がすすげるようになったら、歯みがき剤の味に頼った歯みがきにならないためにも、徐々に大人用の歯みがき剤を使い始めましょう。ただし、まだ舌や口の粘膜が敏感な時期です。刺激の少ない、やさしい成分の商品を選ぶとよいでしょう。刺激が少ないため、舌先がしびれたり、食べ物の味を損なったりしません。


赤ちゃんが歯みがき剤を飲み込んでしまわないか心配

赤ちゃん用の歯みがき剤は、食品用原料でできた物を選びましょう。飲み込んでも心配ありません。自分で口がすすげるようになったら始める大人用の歯みがき剤も、植物性・天然成分を使った物を選ぶとよいでしょう。

仕上げみがきはいつまで行う?

仕上げみがきは、永久歯が生え揃う小学校高学年ごろまで推奨されています。虫歯になる子が一番多いのは、小学1~3年生。小学校に上がるころには自分での歯みがきが中心になりますが、まだ一人で完全な歯みがきはできません。虫歯菌は寝ているときに活発に動きだしますから、就寝前の時間を中心に、大人による仕上げみがきが必要です。

永久歯に影響を残さないよう、赤ちゃんのうちから歯みがき習慣を


歯みがき習慣をつくり、虫歯になりにくい口内環境を維持するためには、赤ちゃんに最初の乳歯が生えたときから歯みがきを始めることが重要です。虫歯をもつ子どもは減少傾向にありますが、それでも、6歳の3人に1人、子どものピーク時の8歳では2人に1人が虫歯を経験しています(文部科学省「令和2年度 学校保健統計」)。

「乳歯は永久歯に生えかわるから大丈夫」は大間違い。乳歯に虫歯がある子どもは、永久歯も虫歯になりがち。また、乳歯の虫歯は、永久歯の質や歯並びに影響します。
赤ちゃんを歯みがき嫌いにさせないコツの一つは、赤ちゃん用の歯みがき剤の使用です。赤ちゃんが喜ぶ味で、楽しく歯みがきに誘導してあげてください。食品用原料の物を使うのがおすすめです。
また、歯科検診を定期的行うことも重要です。かかりつけの歯科をつくり、日々の歯磨きと、歯医者でのメンテンナスで、お子さんのきれいな歯を保ちましょう。



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