「アラウ.ベビーPresents」妊娠・育児のお役立ちコラム「アラウ.ベビーPresents」妊娠・育児のお役立ちコラム

妊娠中は肌が乾燥しがち!肌トラブルの原因を知って上手にケア

監修:竹内想

プロフィール

プロフィール:2016年に医学部を卒業後、市中病院での初期研修や大学病院での研修を経て現在は皮膚科医として勤務。皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事の作成や監修に携わっている。

妊娠・出産は、女性にとって生命をかけた一大事。妊娠中や産後の体の変化も大きく、今回紹介する「肌の変化」を多くの女性が実感します。

妊娠中の生理的な変化はある程度仕方ないにせよ、「産後はできれば妊娠前の肌の状態に戻りたい」と考える妊婦さんは多いことでしょう。産後にも影響が残るような肌トラブルを防ぐキーワードは「乾燥」です。

今回の記事では、「妊娠中になぜ肌が乾燥しやすいのか」「乾燥によってどんなトラブルが起こるのか」「効果的な乾燥対策はなにか」などを解説していきます。プレママの不安だけでなく、出産を終えたママの悩みにも対応する情報が満載。ぜひチェックしてみてください。

妊娠中に肌が乾燥しやすい理由

妊娠中は、体内のホルモンバランスや代謝などが大きく変化し、肌にさまざまな影響を与えます。肌質の変化、乳輪や性器、肛門の黒ずみ(色素沈着)、シミ(肝斑)の発生や増加、肌の乾燥などが起こりやすくなります。

特に肌の乾燥は、妊娠中の肌荒れ、肌のかゆみ、妊娠線の出現などの肌トラブルの原因になるため、しっかりと対策したいところです。妊娠前から乾燥肌の妊婦さんの場合は、なおさら早めの対応が必要になります。まずは「妊娠するとなぜ肌が乾燥しやすくなるのか」をみていきましょう。

毛細血管の拡張

妊娠中は、皮ふの毛細血管が拡張して水分の蒸発量が増えるため、肌が乾燥しやすくなります。毛細血管がなぜ拡張するかといえば、妊婦は胎児に血液を介して栄養を送る必要があるからです。妊婦は全身の血液量を増やし、また毛細血管を拡張させることでより多くの血液を胎児に送ろうとします。

全身の血液量の増加と毛細血管の拡張は、妊娠に伴うホルモンバランスの変化(女性ホルモンの増加)が要因です。

水分や栄養の不足

妊娠中の水分や栄養の摂取不足も、肌の乾燥を引き起こします。

水分補給が不足すると体の組織の水分量が減り、肌の乾燥に直結します 。また、栄養不足も肌の乾燥に関係する要因です。皮ふの水分の余分な蒸発を防ぐためには、角質層の保水力の維持が重要ですが、栄養が不足すると表皮の細胞の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れて保水力が低下し、肌の乾燥につながってしまいます。



妊娠中は、胎児への水分・栄養補給や十分な羊水量の維持のために妊娠前よりもさらに水分や栄養の摂取が必要になりますが、つわりなどで水分や栄養を十分に摂りにくくなったり、偏食で栄養が偏ったりしがちです。

水分を多めに摂るように心がけ、食事の栄養バランスにも注意しましょう。特に肌の細胞の材料になるタンパク質、肌の新陳代謝を促すビタミンE、老化を防ぎハリやうるおいを保つビタミンC、肌を保護して健康を保つビタミンA、肌の保湿因子(セラミドなど)のもとになる脂質などの栄養素は大切です。

妊娠中は、胎児の成長に合わせて必要な水分や栄養の量が増えていきます。補給が追いつかないことも起こりがちですから気をつけてください。また、出産後の授乳による水分不足にも注意が必要です。

妊婦さんにありがちな肌の乾燥トラブル


妊婦さんによくみられるニキビ(吹き出物)、妊娠線、かゆみなどの肌トラブルの大きな原因の一つは、肌の乾燥です。乾燥を放置すると、出産後にも影響が残ってしまいます。とくに妊娠前から乾燥肌や敏感肌の状態だった妊婦さんは、早めの対処が必要です。

妊婦さんによくみられる肌トラブルと乾燥の関係、対策方法について解説していきます。


ニキビができやすくなる


妊娠中は、肌の乾燥と女性ホルモンの影響という二つの原因でニキビができやすくなります。

大人ニキビの場合は、思春期のニキビと違って肌の乾燥も大きな要因です 。肌が乾燥すると、水分の蒸散を防ごうとして皮脂の分泌が多くなり、毛穴に皮脂が詰まってしまいます。この段階が白ニキビで、詰まった毛穴でアクネ菌が増殖すると、炎症が起きて赤ニキビになる訳です  。

また、妊娠後に分泌量が増える女性ホルモン「プロゲステロン」が、皮脂の分泌を促進し、さらにニキビをできやすくさせます 。皮脂の分泌量を増加させるのは男性ホルモンの作用というイメージが強いですが、プロゲステロンは男性ホルモンに似た働きもするのです 。

妊娠中のホルモンバランスの変化は防げませんが、肌の保湿ケアをしっかりと行えばニキビの防止に役立ちます。

妊娠線ができやすくなる

肌の乾燥は、妊娠線ができやすくなる要因にもなります。

妊娠線とは、「妊娠に伴う体型の急激な変化によって皮ふ上にあらわれる、ひび割れのような線」のこと 。皮ふが引っ張られることで、表皮の下の真皮が裂けてしまって生じる現象です。肌が乾燥していると皮ふの柔軟性が低くなり、裂けやすくなります 。

妊娠線対策として、肌の保湿は重要です。表皮にうるおいがあって伸縮性が高ければ、妊娠線はできにくくなります 。妊娠末期は、お腹の皮ふが伸びて薄くなり、さらに乾燥しやすくなりますから、一層の保湿ケアに努めましょう 。保湿ケアは、出産後の妊娠線の痕を薄くするのにも役立ちます 。

妊娠線ができる理由、できやすい場所、保湿ケアやそれ以外の対策法は、次の記事に詳しく書かれていますから、ぜひ読んでみてください。

「妊娠線はいつからできる?気になる疑問や線ができる理由、ケアの方法」をチェック

肌にかゆみが生じる

妊娠後に肌のかゆみを訴える妊婦さんは多いです。

かゆみが生じる原因としては、肌の乾燥、皮ふの毛細血管の拡張と血流の増加、汗腺の活発化、代謝の亢進、ホルモンバランスの変化などがあげられます 。かゆみは四肢を中心に全身に生じますが、とくに腹帯(妊娠帯)などの圧迫や刺激を受ける腹部に多いようです。

かゆみの原因のうち、肌の乾燥は保湿によって対処が可能です。肌が乾燥すると角質層がはがれやすくなり、肌のバリア機能が低下して、アレルゲンや外部刺激によってかゆみが引き起こされやすくなります。

さらに、妊娠中はホルモンの影響でメラニン色素の分泌が活発になります(外出時はなるべく日焼け止めをつけましょう)。かゆみから肌をかきむしると色素沈着が生じ、かき痕が黒ずむことがあるために注意が必要です 。かゆくなる前に保湿でかゆみの発生を抑えましょう。

なお、かゆみの症状が強い場合は、生理的な範疇ではなく妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)などの病気の可能性があります。かゆみがひどい場合はかかりつけ医に相談するとよいでしょう。

乾燥を防ぐ妊婦さんの肌ケアの方法


妊娠中の乾燥対策の重要性について理解できたでしょうか。

乾燥対策の中心は保湿ケアと水分補給になりますが、気をつけなければならないのは「妊娠前と同じ方法ではいけない場合がある」こと。妊娠中は肌や嗅覚が敏感になり、妊娠前と同じアイテムが合わなくなってしまうケースがあるのです。

では、実際の乾燥を防ぐケアの方法について解説していきましょう。


スキンケアで保湿をする


妊娠中は、乾燥が気になり出す前からの保湿ケアが重要です。皮ふの水分が特に蒸散しやすい入浴後には、顔だけでなく全身にローションやボディクリームなどのスキンケアアイテムを塗っていきます。

乾燥が気になるカサカサ部分や、かゆみが生じている部位があれば、入浴後以外のタイミングでも1日数回、重ねて塗ると効果的です。妊娠線ができやすい部位(お腹、バスト、ふともも、おしり、二の腕など)にも念入りに塗れば、妊娠線対策になります。

ローションやクリームは、マッサージするように塗り込むとむくみ対策にもなり、癒し効果も得られるでしょう。

肌に優しいスキンケアアイテムや洗剤を選ぶ

妊娠後は、肌に優しいスキンケアアイテムや洗剤の使用がおすすめです。肌質の変化で刺激に敏感になり、今まで使ってきた製品が肌に合わなくなることがあるためです。

妊娠前に使っていた製品によって肌荒れが起こると、肌のバリア機能が乱れて水分の蒸発量が増え、肌が乾燥しやすくなります。ですから、スキンケアアイテムや洗剤の見直しも、重要な乾燥対策になるのです。

ボディクリームやローションは、マタニティ専用か赤ちゃん用で無添加・低刺激の製品を選ぶとよいでしょう。合成香料を使わない自然な香りのものか無香料のものなら、つわり対策にもなります。

洗剤も赤ちゃん用のものを選べば、産後にベビー服も一緒に洗えるため、出産準備にもなって便利です。

こまめに水分補給をする

すでに述べたように、妊娠中は胎児への水分補給や十分な羊水量の維持のために妊娠前よりも水分が必要になります。加えて、妊娠後は代謝が亢進して汗をよくかくようになりますし、つわりによる嘔吐で水分を失うことも考えられますから、水分不足になりやすい状態です 。

つわりや発汗などの状態によりますが、食事の水分量を含めて、1日1.5~2リットルの水分を摂取するとよいとされています 。出産後は授乳で多くの水分が失われるため、さらに増えて2~2.5リットルの摂取が必要になります。

体内の水分が不足すると、肌が乾燥するだけでなく、胎児への水分や栄養の補給にも支障が出てしまいます。また、便秘や血栓症、夏場は熱中症などの原因にもなりますから、こまめな水分補給が重要です。

妊娠中は、糖質やカフェインなどが含まれていない、水や麦茶などを飲むとよいでしょう。

妊娠中の肌トラブルを防いで産後もきれいな肌を

妊娠中に生じる肌トラブルには、産後にも残るものが多いです。たとえば、妊娠線は薄くなりますが完全には消えにくく、肌をかいてできた黒ずみなども多くが残ってしまいます。

しかし、妊娠してすぐに十分な乾燥対策を行えば、肌トラブルを軽減したり防いだりできます。産後も妊娠前と同じような肌の状態を保つため、毎日のこまめな保湿ケアと水分補給を頑張りましょう。

保湿ケアにあたっては、アイテム選びも重要です。妊娠後は肌が敏感になりますから、妊娠前に使っていたスキンケアアイテムが合わなくなることがたびたび起こります。スキンケアアイテムが肌トラブルを生じてしまっては元も子もありません。妊娠後の肌にぴったりの製品を選びましょう。



関連記事

人気タグ

関連コンテンツ

運営:サラヤ株式会社

赤ちゃんの肌成長に合わせた本当のやさしさを提供するために、肌刺激の心配がある成分は無添加。アラウ.ベビーは、ママとパパ、赤ちゃんに安心と安全、使いやすさを提供する無添加ベビーブランドです。

詳しくはこちら

PAGE TOP
PAGE TOP