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ワンオペお風呂のポイント|沐浴卒業後の赤ちゃんと入浴する際の手順

監修:古市 菜緒

プロフィール

助産師としてこれまで10,000件以上の出産に携わり、5,000人以上の方を対象に産前・産後セミナー等の講師を務める。助産師のレベルが世界的に高いAUSとNZで数年生活、帰国後バースコンサルタントを起ち上げる。現在は、高齢出産の対象であるOVER35の方にむけた「妊娠・出産・育児」をサポートする活動を行う。その他、関連する記事の執筆やサービス・商品の監修、企業のセミナー講師、産科病院のコンサルタントなどを務める。

ワンオペ育児*のなかでも先輩ママ・パパから特に「大変だった!」という声を聞くのが、沐浴を卒業したあとから始まる「お風呂」です。

赤ちゃんがママやパパと一緒にお風呂に入るのは1か月健診を終えて医師のOKが出た生後1か月ごろから。新生児期(生後28日未満)は、感染防止のためにベビーバスや台所のシンク(流し台)、洗面台などで沐浴を行います。

新生児期が終了したとしても赤ちゃんはまだまだ小さくて細く、目が離せません。床に落としたり硬い物にぶつけたりしないように気をつけながら、赤ちゃんの体を洗って湯船に一緒に浸かります。洗っている最中は目や口に石けんやお湯が入らないように注意が必要です。また浴室には石けんやシャンプー、洗剤、スポンジなどがあるため、すべらないように気を配らなければなりません。さらに湯船では顔が沈んだり溺れさせたりしないような注意も必要になります。お風呂の際には大泣きする赤ちゃんも多く、予定通り進まないことがしばしばです。まだ目を離せない上のお子さんもいると一緒にお風呂に入ることになるため、さらに大変かもしれません。

多くの先輩ママ・パパが苦労したワンオペお風呂。ぜひ記事を読んで、ポイントとコツをつかんでから臨んでくださいね。

*ワンオペ育児とは?
ワンオペ育児とは、家庭において1人の親が家事や育児のほとんどすべてをこなすことをいい、単に「ワンオペ」とも呼ばれます。ワンオペとは「ワンオペレーション」の略です。

ワンオペで赤ちゃんとお風呂に入るときのポイント


ワンオペで赤ちゃんとお風呂に入るときのポイント

ワンオペのお風呂が特に大変なのは、赤ちゃんがまだ小さく、ママ・パパも慣れていない「沐浴から入浴に移行する最初の時期」でしょう。
しかしポイントを押さえて準備すれば、慌てず安心感をもって入浴できます。いくつかポイントや注意点を紹介しますが、すべてがマストではありません。工夫して自分に合った方法を見つけてくださいね。


●お風呂のタイミング


赤ちゃんの機嫌のよいときを見計らってお風呂に入れるのが第一のポイントになります。赤ちゃんの様子を確認して、眠そうなときやお腹が空いていそうなときは避けましょう。
また、赤ちゃんのリズムを整えるためにも、同じ時間帯に入れるのがおすすめです。お風呂の途中で赤ちゃんがむずかったり泣いたりすると作業がうまく進まず、予想外に時間を取られます。寝る時間や夕食の準備の時間が迫るなどして途中で慌てると、思わぬ事故につながるかもしれません。

また、赤ちゃんが嫌がって手足をバタバタ動かすと、手が滑って落としそうになる危険があります。泣いて口を大きく開けると、石けんやお湯が入ってしまうこともあるでしょう。

●室内の事前準備

①裸でも快適に過ごせる室温に設定しておく
風呂上がりに脱衣所が寒いと、湯冷めして風邪を引きやすくなります。また、風呂上がりは先に赤ちゃんをタオルで拭いて脱衣所で寝かせておくケースが多いです。ママ・パパは自分の体をさっと拭くだけで、赤ちゃんのスキンケアや着替えを裸のまま済ませることもあります。
そのため、脱衣所を含む部屋全体を赤ちゃんやママ・パパが裸でも快適に過ごせる室温にしておきましょう。冬の暖房時の目安は20℃前後(ただし生まれたての赤ちゃんの場合は23℃~25℃くらい)、夏の冷房時の室温の目安は28℃くらいです。

②服やオムツを着せやすいようにセットしておく
脱衣所やリビングに着替えスペースをつくり、バスタオルを敷いて服とオムツを着せやすいようにセットしておきましょう。ウェアの上に肌着を重ねて広げておくなど、着る順番に重ねておくと着替えがスムーズにいきます。
また、上のお子さんがいるならパジャマなども置いておくと便利です。

③綿棒やスキンケアグッズを使いやすい場所に用意しておく
入浴後は赤ちゃんの鼻や耳の水分を綿棒で吸います(見える範囲の入り口をそっと拭く程度)。また赤ちゃんの肌は乾燥しやすくデリケートなため、特に入浴後はローションやクリームなどを使ったスキンケアが必要です。
綿棒やスキンケアグッズを使いやすい場所に用意しておきましょう。

④脱衣所に赤ちゃんの待機場所をつくっておく  
お風呂の際は、赤ちゃんを脱衣所に待たせておき、先にママ・パパが自分の体や髪を洗っておくと流れがスムーズになります。その際の「待たせ方」が重要で、赤ちゃんが安全に待っていられる「待機場所」をつくっておきましょう。
浴室のドアを開けて赤ちゃんを見守れるところに、バスタオルやベビーマ ットで寝かせる場所をつくります。スペースがあるならバウンサーやハイローチェア、沐浴に使っていたベビーバスなどを利用すると便利です。

⑤お風呂上りに水分補給できるものを準備しておく  
入浴中は汗をかいて水分を失うため、脱水予防のためにお風呂上りには水分補給が必要です。特に赤ちゃんは脱水を起こしやすいので注意しましょう。
お風呂から出て着替えが済んだら、ミルクや麦茶など、月齢に合わせた飲み物をすぐに口にできるように準備しておきます。

⑥入浴中に突発的な問題が起きないようにしておく
赤ちゃんとの入浴中は、すぐに浴室から出られません。火の元を確認したか、戸締まりができているかなど、入浴中に問題が発生しないように室内をチェックしておきましょう。

これでワンオペお風呂も攻略!入浴の手順


これまで沐浴を卒業してすぐの赤ちゃんを中心にポイントを紹介してきました。しかしワンオペお風呂はどの月齢の赤ちゃんも大変で、月齢に応じた悩みがあるものです。
ハイハイやたっち、あんよができるような月齢になれば、動き回ったり危険な物を手に取ったりするなどにも注意が必要になるでしょう。

これから紹介するおすすめの入浴の手順では、沐浴を卒業してすぐの赤ちゃんだけでなく、もう少し上の月齢の赤ちゃん向けの情報も加えていきます。紹介する手順はあくまで一例のため、ご家庭の状況や自分に合った方法にアレンジしてください。なお、お風呂は赤ちゃんの機嫌が悪いときには無理に入れなくてもよいものです。ママ・パパの体調がすぐれないときも同様です。
よほど汗や汚れが気になったり汗疹(あせも)やかぶれがあったりしなければ、お風呂をお休みする日があっても構いません。ぬるま湯でしぼったタオルやガーゼで体を拭いてあげればよいでしょう。

Step1.赤ちゃんを脱衣所に待機させる

すぐ服を脱がせてお風呂に入れるよう最低限の着衣にした状態で、事前に準備した「待機場所」に赤ちゃんを待たせておきます。赤ちゃんの様子が確認できるよう、浴室のドアは開けましょう。寝返りなどにも注意が必要です。

ハイハイしたり歩いたりする月齢の赤ちゃんの場合はバンボやバスチェアを使って移動しないようにするか、外に出ないように脱衣所のドアを閉めておきます。

Step2.パパやママが自分の体と髪を洗う

先にママ・パパが浴室に入って体と髪を洗います。「待機場所」にいる赤ちゃんが不安な気持ちにならないように、声掛けをしながら手早く済ませましょう。
洗髪後は浴室に用意したタオルをすぐに頭に巻いておくと、その後のお世話がしやすくなります。

なお、髪は事前に洗ったりあとから別に洗ったりするなど、ママ・パパにとって無理が少ない方法を選んでください。また無理に一緒に入らずに赤ちゃんの体を洗うだけでも大丈夫です。赤ちゃんが小さければベビーバスを使ってもよいでしょう。

Step3.赤ちゃんを入浴させる

赤ちゃんをしっかりと抱えて浴室内で体を洗います。膝の上で抱っこするか、ベビーマットやベビーバスの上に寝かせて洗ってもよいでしょう。首がすわったらバスチェアも使えます。月齢に応じたおもちゃなどがあると、赤ちゃんのご機嫌を保つのに効果的です。ベビー石けんをしっかり泡立ててガーゼや手などでやさしくぬぐっていきますが、ワンプッシュで泡の出るポンプ式のベビーソープが便利に使えます。

赤ちゃんが疲れたり体の水分を多く失ったりするのを防ぐため、入浴時間の目安は体を洗う時間も含めて15分以内がよいでしょう。お湯に浸かる時間の目安は3分程度です。
浴槽に浸かる際は抱っこをしたり膝にのせたりするなど、赤ちゃんの顔がお湯に浸からないように注意します。

Step4.赤ちゃんと一緒にお風呂から上がる

入浴後は、赤ちゃんを大きなタオルで拭いてそのまま包んで寝かせ、自分の体を手早く拭きます。
その後は、綿棒で赤ちゃんの耳や鼻の入り口を拭いて水分を取り、ローションやクリームなどでスキンケアを行ってオムツや着替えを済ませる流れです。

着替え後は母乳・ミルク・麦茶など、赤ちゃんの月齢に応じた飲み物で水分補給をしましょう。

◎上の子どもと3人で一緒に入る場合

洗う順番でおすすめは「上の子→大人→赤ちゃん」です。上の子は1人で浴槽に入れるようなら、浴槽で待ってもらいます。その際はのぼせない程度の温度(37℃~38℃くらい)で、お湯を浅めに張ったほうがよいかもしれません。まだ1人で浴槽に入るのが心配な月齢なら、バスチェアで待ってもらうのもよいでしょう。

上がる順番でおすすめなのは「下の子→上の子」です。上の子は少し待つことになるので、好きなおもちゃを用意すると機嫌を保つのに役立ちます。また、年齢に応じて赤ちゃんのお世話を手伝ってもらうのもおすすめです。

◎双子と3人で一緒に入る場合

洗う順番は「大人→赤ちゃん」になります。それぞれを洗うのにタイムラグが発生するため、空気で膨らませるタイプのベビーバスを2つ用意すると便利です。また、無理してお湯に浸からない、ママ・パパは一緒に入らず赤ちゃんのお世話だけにするのもよいでしょう。

ワンオペお風呂を乗り切るための便利グッズ

ワンオペお風呂を乗り切るためには、様々な便利グッズの活用も重要です。赤ちゃん向け、ママ・パパ向けのアイテムをそれぞれ紹介します。

●赤ちゃんの便利グッズ

・ポンチョ型のバスタオル
脱衣所に広げておくと、フードやボタンを利用して手早く赤ちゃんを包むことができます。自分で動くような月齢の赤ちゃんには特におすすめです。購入せずにバスタオルで自作してもよいでしょう。

・バウンサーやハイローチェア、クーファン
脱衣所に赤ちゃんの「待機場所」を確保できます。バウンサーやハイローチェアなら上の子が動き回らないためにも活用できるでしょう。事前に中にタオルを広げた状態にしておくと便利です。

・ベビーバスやバスチェア、バンボ
浴室内に赤ちゃんの待機場所を確保できます。バスチェアは赤ちゃんの首がすわってから、バンボは腰がすわってから使うとよいでしょう。上の子を待たせておくのにも活用できます。空気で膨らませるタイプのバスチェアなら、使用後はコンパクトに折りたためて便利です。

・バスマット
冷え防止や転倒防止、滑り止め対策、万が一の落下時の安全対策にもなります。厚手で柔らかいタイプなら、赤ちゃんを一時的に座らせたりもしやすく、マットの上に寝かせて体を洗うこともできるので便利です。

・泡タイプのボディソープ
ワンオペお風呂ならば、赤ちゃんを抱っこしたまま片手で洗える泡タイプのボディソープが便利です。また、洗った後のぬるぬる感が残らないせっけんタイプのものもおすすめです。たとえば「アラウ.ベビー泡全身ソープ」はワンプッシュできめの細かいなめらかな泡が出るので、慌ただしいバスタイムにおすすめです。頭(髪)から足先まで全身洗えて、無添加で低刺激の泡がデリケートな赤ちゃんの肌をやさしく包み込み、すこやかな肌に導きます。
また、上の子が一緒に入る場合も、泡タイプなら子どもが自分で体を洗いやすくて便利です。

アラウ.ベビー泡全身ソープについて詳しくはこちら

●ママやパパの便利グッズ

・バスローブやタオルキャップ
自分の髪や体を洗ったあと、すぐに赤ちゃんのお世話が必要になるため、水分を素早く吸収してくれるバスローブやタオルキャップがあると便利です。洗髪後はすぐにタオルで髪をまとめておくと、ドライヤーの使用時間も短縮できます。

・メイク落としシート
事前にメイクだけ落としておくと、入浴時に顔を洗う時間を短縮できます。

・フェイスパック
入浴後は赤ちゃんのお世話が優先になって、自分のフェイスケアは後回しになりがち。フェイスパックがあれば、赤ちゃんのお世話の時間を自分のフェイスケアに充てることができて便利です。

コツを押さえてワンオペお風呂を慌てず事故なく乗り切ろう

ワンオペ育児の体験談でも特に「大変だった」との声が多いワンオペお風呂。紹介した内容で流れがイメージでき、「何とか乗り切れそう」「少し楽にできそう」と思えたでしょうか。

赤ちゃんの首がすわればバスチェアが使えて、浴室内でも待たせやすくなります。また、つかまり立ちができるようになれば体を洗うのもだいぶ楽にはなるでしょう。赤ちゃんの成長とともに余裕ができてくるので、紹介した便利アイテムなどを使いながら、沐浴卒業後の特に大変な時期を慌てず事故なく乗り切っていただければ幸いです。

また、ママ・パパが無理をしないことも大切です。説明した通り、お風呂は毎日必ず入らなければいけないものではなく、お休みする日があっても構いません。また、一緒に入らず赤ちゃんを入れるだけでも結構です。赤ちゃんとのお風呂や子育てを楽しめるよう、ご自分の体調や負担感と相談しながら進めてくださいね。



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